2009.08.11

プロのブログ戦士?

「あなたはブログへの攻撃について準備は出来ていますか?プロのブログ戦士を雇って敵に先制攻撃をしかけましょう!」

といった宣伝文句で客を募っている企業があるそうな。こちらで知りました。

つまり、いわゆる「あらし」を起こして敵をやっつけるというわけですね。

「守りでも攻めでも、当社(アドバンテージ・コンサルタント)の経験豊富なブログ戦士はあなたの候補や選挙運動を有利に導きます」などとあるので、選挙対策なんでしょうか。

ひどい話ですが、アメリカ的と言えなくもないかも・・・。

では。

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2009.08.04

米国中産階級の暮らし 日本よりぐんと豊かなのはなぜか

遅くなりましたがマネーの虎の最新号はこちらです。

ちなみに、限られた字数の中で文章を書く難しさをいつも感じています。今回も各所で色んなコメントが出ているようで、それについてはありがたい限りですが、正直言ってなかなか意図が伝わらないなあ、と(自戒を込めて)感じる時もあります。

例えば「アメリカの住宅ローンはノンリコース・ローンなのにそれについて書いていない・・・」といったご指摘を受けたりします。でも、この字数ですべてについて網羅することは不可能です。実際、ノンリコース・ローンについては「マネーの虎」でも繰り返し書いてきました。ぜひご一読いただければ・・・。

あるいは「アメリカは国が広いし、環境が良い(!?)から・・・」というようなあまりにもナイーブな議論はすっとばしているわけです。でも、そのあたりから議論をしていかないと納得していただけないのかもしれませんね・・・。

では。


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2009.07.28

キンドル買いました

アマゾンのキンドルを買いました。買ったのは299ドルの旧バージョンです。最新型のキンドルDXは在庫切れで三週間から五週間待ち、ということだったのであきらめました。

キンドルはご存じのように一種の電子ブックです。ただし、日本によくある電子ブックと異なるのは、ネットワークから本を購入(ダウンロード)できる、アマゾンが取り扱っている数十万種の書籍が購入できる、雑誌や新聞も購読可能・・・といったところです。

以下、感想を書いてみます。
1)今まで10日ほど使ってきましたが、非常に快適です。アメリカ国内にいればウィスパー・ネットから直接本をダウンロードできます。それがあまりにも簡単なのであっけにとられるほど。ワン・クリックで購入できるので、間違えて注文してしまったら困るなあ・・・と思っていたのですが、直後ならばキャンセルできるのを知り安堵。
2)本の値段は紙の本の15ドル程度安い、というのが基本のようです。しかも古い本を中心にして相当数の本が無料でダウンロード可です。一方で「キンドル化」を拒んでいる例も多くあります。ジョン・グリシャムなどもダメのようですね。アマゾンはかなり中間マージンをふんだくっているそうですから・・・。
3)キンドルによる便宜を最も受けると思われるのが、アメリカ国外にいて洋書を買いにくい人々です。(Amazon.co.jpでも一部買えるが、在庫はイマイチ。)でも、アメリカ国外の人向けのキンドルは今のところ計画に入っていないようです。同じ英語圏のイギリス人あたりからかなり強い要望があるようですが、アメリカ国外での導入のハードルは高いようです。だいたい購入するのにアメリカ国内の住所、アメリカのクレジットカード・・・を要求されるというのが閉鎖的な感じですよね。著作権の問題の影響が大きいと思われます。
4)旧バージョンの画面はそれほど大きくありません。でも、目に優しい画面(液晶でないもの、何というのでしょうか)と文字の大きさの選択の幅が広いので、文字を読む限りそんなに不満はありません。問題があるとすれば楽譜とかでしょう。これを見ながら演奏するのはちょっと苦しい・・・。
5)私が購入して少ししてバーンズ&ノーブルがグーグルと組んで新しい商品を出すことが発表されたとおもったら、こんどはアップルですか。まあ、消費者のために企業が競争するのは歓迎すべきことなんでしょう。

では。

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2009.07.27

アメリカの通貨はドルだけ、ではなくなる?

財政危機に見舞われているカリフォルニア。この度、カリフォルニア州の発行した債券で州政府に対する税金や手数料などを払えるようになるそうだ。つまり実質的に州債が通貨になるというのに近い話だ。

これは、アメリカ合衆国の通貨はドル、という今までの大前提に対する挑戦であるのではないか、という見方が出てきた。さらに一歩進んで、州ごとに異なる通貨を使うことで、各州で機動的な金融政策が可能になるのは良いことかも、という意見もある。

私は本件についてまだ勉強不足なのではっきりしたことは言えないが、一つの国に複数の通貨という話が出てくるのは、さすが州政府の独自性の強いアメリカならではの発想という気がする。実際、ヨーロッパではユーロ圏の拡大により逆の動きが進行しているわけだし・・・。

「お上」意識の強い日本の現状ではとてもこんな発想は出ないかもしれない。でも将来的に大前研一氏の提唱している道州制が実現するようだと、現実味を帯びるかもしれない。日本の東北とか北海道といった地域の経済規模は世界の大半の国よりも大きいのだから・・・。


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2009.07.21

ネットはすばらしい

ネット時代の現代では当然のことなのですが、どこにいても情報が入り仕事ができる、ということのすばらしさをあらためて感じています。

シアトルに来ても執筆等は(平常よりもペースダウンをしていることを除けば)何も変わりません。雑誌の編集者の多くは私が外国にいることを知りませんが、普通に原稿依頼がきて、こちらも普通に対応します。

英語の情報はネットで問題なくとれます。日本語のメディアはネットで出し惜しみをするので、紙の新聞が読めない状況だと、今の政治情勢などの細かいところはいま一つつかめていないかもしれません。でも日本の政治の細かいところを知って何になるのか・・・という風にも感じます。

当地ではスターバックスなどの多くの公共空間で無料で無線接続できます。・・・・が、私が持ってきたネットブックはなぜかうまくつながらず。たぶん設定の問題なのでしょう。昨晩ご一緒したワシントン大学教授の今田さん(脳の研究者)によると、アップルだったら世界共通なのでそういう問題はないはず、と言われました。

携帯はソニー・エリクソンのW62S。飛行機がこちらの空港に降り立った瞬間に、画面上に「T-mobile」の文字が出てきて一安心。メールは日本国内とほとんど同程度の料金で送受信できます。電話も使えますが、国際料金になるのが問題です。ということで通話については結局skypeになってしまいます。

それから待望のキンドルを手に入れました。この話はまた別の機会に・・・。

では。

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2009.07.19

エベレスト登山は大変か?

「登山でスリルを味わいたいのならば、エベレストに登ってはダメ」

これは、ドイツ人女性で初めてネパール側からエベレスト登山に成功したジャーナリストのコメントです。

この記事によると
「Bierlingはネパールにきて、エベレスト登山がいかに商業主義になっているかを知り驚いた。五月のピークのシーズンには700人ほどが標高5,350メートルのベースキャンプに住む。そこでは熱いシャワーやベーカリーまである」

そして、彼女は「アイスピックを使わずに頂上に行けた」というのです。(そうであれば確かにそれほど厳しい道のりではないのかなあ・・・と思ってしまいますよね・・・。)

彼女はエベレストに登るために40,000ポンドを支払ったが、その「エベレスト・ツアー」ではベース・キャンプで最高級の用意があった、とのことです。例えばシネマ・テントでは液晶テレビで映画が見られる・・・等々。また、あるロシアの一行はウォッカを何リットルも用意し、さらに無線のインターネット接続のために月に5,000ドルも払ったとか。

ちなみに彼女はネパールに住み、登山者にインタビューを続けている女性です。つまりネパールの事情を非常によく知っているわけです。そのため、彼女のコメントには重みがあります。

そうは言ってもエベレスト登山には危険がいっぱいであるのは当然です。それでも、ここには我々が大いに反省すべき点が色々あると思います。「知らないことを想像で勝手に判断してはいけない」「技術はどんどん進歩するので、昔の状況がずっと続くわけではない」「成功した人は、それがいかに困難なことだったかを喧伝したがる」・・・。

では。

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2009.07.15

シアトルに来ています

アメリカ北西部シアトルに来ています。今、日本は真夏なのでしょうが、当地は涼しい日が多く、助かっています。

シアトルは、他の西海岸のいくつかの街と同様に、自由闊達な雰囲気に溢れています。勿論、不景気の波はここにも襲ってきていますが、経済状況はそれほど悪くなさそうです。マイクロソフト、ボーイング、アマゾン、コストコ・・・といったシアトルの企業の多くは業績が比較的良いのではないでしょうか。

こちらには大金持ちも数多くいて(ビル・ゲイツなど)「湖をめぐる豪邸ツアー」なども観光客に人気ですが、多くの人はそんなことは気にかけずマイペースで生活をエンジョイしているようです。住宅価格も、ピークに比べれば下がってはいるものの、まだまだ高いですし、普通の人がボートを持っている光景はうらやましい限り。(ちなみにこちらでは太っている人がやたらと多いです。どうやら体形についてあまり気にしない人が多いようで・・・。)

三日ほど前にセイフコで野球を見ました。当地でのイチロー人気はすさまじいですね。成績から言って当然なんでしょうが、多くのアメリカ人がICHIROの名前のTシャツを着ているのを見ると、日本人として誇りに感じます。
球場では「イチロール」という巻きずしが売られているのですが、これがやたらと辛くてちょっと・・・。

では、今日のところはこの辺で。

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2009.07.14

負債が大きいことが問題だ

ブラック・スワン」で一躍メジャーになったナシーム・タレブが同僚と共著でFTに記事を書いています。こちらです。

彼の「ブラック・スワン」は長くて読みにくいという批判があり、また各種インタビューは、質問者のレベルが低くていまひとつ、というところがあると思います。それに対して、この文章は論旨が明確で読みやすく、また内容も練られています。経済の専門家、とくに金融のプロの皆さんは是非一読されるようお薦めします。

内容は、一言で言うとデットの持つ問題点についての総括。「世界中でデットが急激に膨張したため、リスクが増大した。これを解決するにはデットを株に換える必要がある。」と彼は主張します。

興味深い部分をランダムに挙げると・・・

「株のバブルはたいしたことがない。2000年のインターネットバブルは、これらの会社がデットによる資金調達ができなかったので、まわりへの影響は小さかった。」

「デットは実は株と類似のリスクを有する。でもデフォルト以外の時にはボラティリティが隠される。」

「デットは二元論(返せるか、返せないか)」

「われわれがすべきなのは、デットを小さくするか、資産インフレを起こす(刺激策でデフレを食い止める)かのどちらかしかない。でも、後者はさらにデットを増やす方法であり、危険だ。」

プロの皆さんならば、これらのコメントの深みを理解していただけると思います。

ただ、私は具体論についてはいま一つ納得できませんでした。例えば住宅ローンの借り手が債務超過しそうな場合に銀行は「金利を減免し、その代わりエクイティーを取るべき」とあります。これって・・・?

では。

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2009.07.13

東南アジア某国の方とのミーティング

先々週の土曜日は東南アジア某国のある方とのスモールミーティングに出席しました。さしつかえがあってここではっきりと書けないのがもどかしいのですが、政府の中枢におられた方(仮にAさんとします)が久しぶりに帰国されるということで都内某所で集まった次第。東南アジアと一口で言いますが、ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、マレーシア、シンガポール、ミャンマー、ラオス、インドネシア・・・とそれぞれ似た国が二つとないような多様性を持っています。

Aさんが母国で味わった惨劇の数々はここに書くのもはばかられることばかり。常に死と隣り合わせの日々だったようです。今の日本人、少なくとも戦後世代には想像もつかないような話です。その後も彼とはメールのやりとりを続けていますが、私がそして日本が彼と彼の国の国民に何ができるか、というのは非常に難しい問題です。

では。


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2009.06.23

陪審員制の問題点

グレッグ・マンキューは、自身が陪審員に選ばれたことを6月23日付のブログに書いている。医療関係の訴訟のようだが、その中身についてかなり具体的なところまでブログで発表している。これは、日本のように秘密保持義務が厳格で、陪審員は公にほとんど何も言えないのとは対照的だ。ちなみに、マンキューは陪審員として不適格であるとして法廷から追い出された、とのこと。その理由が「ハーヴァード大学の経済学部教授であるから」ということであるのであれば、確かに彼ならずとも納得し難いところだ。

陪審員制について法曹界の知人と何度か議論したことがある。予想されるところではあるが、多くの専門家は陪審員制について否定的な見方をしている。実際に運営に関与している高裁判事の友人から実際的問題を色々と聞くにつれ、これを現実的にうまく機能させるのは非常に困難であると考えるに至った。

一般人の判断を取り入れようという理念には大いに賛同するところであるが、仏作って魂入れず、になっているように思える。いかがだろうか。

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2009.06.22

CO2の謎に一歩迫る

何が胡散臭いといって、地球温暖化に関する議論くらい胡散臭いものも少ないように思う。

「今のようなペースで大気中の二酸化炭素が増えていくと、百年後には気温が平均3度上昇し、人類は危機的状況に直面する」などと、あたかも実際に確かめたようなことが喧伝される。しかし、その議論には問題が多い。以下、ランダムに、思うところを書いてみたい。

1)遠い将来のことを予測するのは極めて難しい。今の人間が予想もつかないことが起きる可能性がある。「今後、地球はむしろ寒くなる」というような見方も専門家の間で存在するわけで、断定的な物言いは避けるべきだ。
2)たとえば電気自動車は省エネに貢献する、として多額の税金が投入されている。しかし、今のように車ごとにガソリンを供給する方が発電所から電気を分配するよりもエネルギーの消費量が多い、というというのは本当なのだろうか?(こういうところが胡散臭く思わせる一つの要因だ・・。)
3)CO2の排出を減らすには、結局は経済成長のペースを下げるしかない。でもそうすると、途上国を中心に多くの貧しい人の生活をさらに悪化させることにつながる。これはトレードオフの問題であり、優先順位を冷静に考える必要がある。(CO2削減が疑問なく最重要課題なのであれば、原発を増やす、という選択肢があるが・・・。)
4)温暖化が進むと、島が消えるとか動物が絶滅する、という話がある。でも一番大事なのは人間の生活だ。島が増えたり減ったり、生物が誕生したり絶滅したり・・・というのは今まで絶えず起きてきたことだ。
5)温暖化によるメリットもいろいろある。たとえば農業の生産性が向上する(例:シベリアで農業ができる・・・とか)。

さて、これに関連して面白い記事を読んだ(ナショナル・ジオグラフィック誌、元記事はサイエンス誌)。これによると、大気中のCO2の濃度についてのデータは八十万年前くらいまでしか遡れなかったそうだ。(氷河を調べるらしい)

しかし、ある種のプランクトンに含まれる化学成分を調べることで二百十万年前までのデータが正確にわかるようになった。それにより、氷河期の前にはCO2の濃度が下がったはず、というそれまでの仮説が覆った。実際にはCO2の濃度はシーソーのように上下してきただけとのことだ。

今後の課題は以下の点にあるそうだ。

「五千五百万年前に深海の気温が急激に八度も上昇したことが地層の記録からわかっている。これについての研究が進めば、将来の予測にもっとも強力な材料になるだろう」

CO2の濃度と気温との因果関係については、今までは最近のデータしか使っていなかったので、正確なものではなかったとのこと。

今後の研究に期待しましょう!


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2009.06.16

不動産会社になりたいの?

先日、全国紙の不動産開発事業の責任者をされている方からお話を聞きました。Aさんは第一線の記者そして編集者として活躍されていましたが、人事異動で不動産担当になった方です。

ご存じのように新聞社を巡る環境は非常に厳しい。若い人が新聞を読まないので、販売部数が減る一方。そこでAさんは「不動産から収入を得ることで本業を守る」「新聞を出し続け、社員を食わせるために不動産事業をする」とおっしゃていました。

これについてはかなり厳しい意見が飛交いました。

いわく
「不動産の素人がそんなことをやって大丈夫なのか。武家の商法ではないか」
「カネがあるのなら他のマスコミ関係の会社に出資する、といったことをまず考えるべき」
等々・・・。

私はこれらの意見にほぼ賛成です。加えて、こんなことを考えました。

1)日本の企業はカネが余ったら「とりあえず不動産でもやろうか」という思考形態になるらしい。それって安易な発想ではないかしらん?不動産のプロが聞いたらさぞかし悔しく感じることでしょう。不動産屋が「とりあえず新聞でも出そうか?」ということはないでしょうから・・・。

2)日本の企業で多くの不動産を保有している例は多い。株をもっている場合もある。そうすると
会社=本業+不動産+株式
ということになる。
本業がだめなのを不動産・株式がカバーすることもあれば、本業は良いのに不動産・株式が足を引っ張る場合もある。これは一種のリスク分散であるが、こういうのは良くない。本気でやっていない投資は全て博打であるからだ。博打をやめるべきなのは当然の話。経営者は本業に集中すべきである。リスク分散が必要ならば株主が多種類の株式を持つことで達成できるのだから。

では。


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2009.06.14

アメリカの街は生き残るためにブルドーザーでつぶしている

アメリカ中西部では五十の都市を大幅に縮小する計画が進んでいる。
GM発祥の地FlintではGMが79,000人雇っていたのが8,000人までに減った。失業率は20%に近づき、市の人口はほぼ半分の110,000になった。そのため市の周辺部の1,100戸の空家をつぶしたが、新たに3,000戸を取り壊す必要があるという。

「街の縮小は避けられない運命。それに逆らおうとするのは重力に逆らおうとするようなもの」と担当者は言う。

確かに人間に栄枯盛衰があるように街にも栄枯盛衰がある。このように小さくなる街がある一方で、百年前にはほとんど人が住んでいなかったラスヴェガスがいまや人口百八十万(周辺部を含む)の大都市になっている。

過疎化が進むからといって安易に補助金漬けにするのではなく、あくまで自助努力を基本にしているところがアメリカらしい、といえるかもしれない。

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2009.06.13

審査員は何を考えていたのか?

ヴァンクライバーン・コンクールで中国人とともに日本人の盲目の青年が優勝した。コンクールの結果などというものは入学試験の結果と似たようなもの。若い時の一時点に課題をどのようにこなしたかを示すだけで、大した重要性を持たないが、話題になっているようなので一言書いておこう。

まず世評は散々であるようだ。たとえば"what was the jury thinking (審査員は何を考えていたのか?)"と題されたBENJAMIN IVRYの評論から。

".....Nobuyuki Tsujii, a student-level Japanese performer plainly out of his depth in the most demanding repertoire......"
「学生レベルのピアニスト辻井信行は明らかに彼の手に余る難しいレパートリー(ハンマークラヴィーアソナタのこと 筆者注)を弾き・・・・・・」

Many articles have focused on the fact that Mr. Tsujii was born blind and learns music by ear. But only results count, and his June 6 performance of Rachmaninoff's Second Piano Concerto with the mediocre Fort Worth Symphony Orchestra, led with steely resolve by James Conlon, was a disaster.
「多くの記事では辻井氏が盲目で耳から音楽を覚えていることに注目している。しかし結果だけしか意味はない。そして彼のラフマニノフのピアノ協奏曲第二番は・・・・・中略・・・・・ディザスター(最悪)だった。」

私はテレビ等でちょこっと演奏を聴いただけだが、確かに恐ろしく指は達者であるものの平板でつまらない演奏であることは瞬時にわかった。ピアノという楽器は数多くの音を演奏者ひとりで操って立体的に音楽を作れるところがダイゴ味だが、その特性が全く生かされていない。まさにスチューデント・レベルの演奏だ。これは音楽を聴く耳を持っている人なら共通に感じるところだと思う。

同コンクールでファイナリストになりながら賞を逃したイタリア人ピアニストの評判が良いようなので、比較のためにハイドンのソナタをYoutubeでちょっと聴いてみた。それほど大したものではないかもしれないが、センスの良さがうかがわれる演奏ではあった。

今回の最上位の三人は、日本、中国、韓国。オリエンタルの演奏ってホントつまらないんですよね。何とかして!

辻井氏が目が見えないハンディを克服して頑張っているのは素晴らしいことだが、それは次元の違う話だ。その辺をバサッと厳しい言葉で斬っているのは評論家として正しい態度であるだろう。

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2009.06.12

やっぱりkindleが良さそう

モノの流通がボーダーレスになってきたので、大抵のモノについて内外価格差はかなり小さくなりました。でも未だに日本で買いにくいのが洋書です。

Amazon.co.jpで1500円以上をまとめて注文すれば問題はありません。でも、必ずしも欲しい本が在庫にあるわけではなく、Amazon.comにいくこともしばしば。そうすると送料がかかってきます。

そして、それ以前にどういう本があるのかを知るのが難しい。私のように東京に住んでいる者は丸善や紀伊国屋などの店頭にいくことが可能ですが、残念ながらノンフィクション系洋書の在庫は非常に貧弱。結局は各種書評やブログなどで情報を得るしかありません。

そこで期待しているのがKindle。七月にアメリカに行くのでその時にKindle DXを是非買いたいと思っています。一冊10ドル弱で一冊まるまるダウンロードできるとは、まさに私のような人間にぴったりです。

さて、このエッセーでは、ペーパーバック、オーディオブック、Kindle、iPhoneで同じ本を読み比べています。意外だったのは、著者がiPhoneをKindleよりも高く評価していること。「年寄りには画面の大きいKindleが良いようだが、ゲーム世代は小さい画面で問題ない」とのこと。

・・・ということはゲーム世代よりも上の私にはやっぱりKindleが向いているということだろうか?

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