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July 2009

2009.07.28

キンドル買いました

アマゾンのキンドルを買いました。買ったのは299ドルの旧バージョンです。最新型のキンドルDXは在庫切れで三週間から五週間待ち、ということだったのであきらめました。

キンドルはご存じのように一種の電子ブックです。ただし、日本によくある電子ブックと異なるのは、ネットワークから本を購入(ダウンロード)できる、アマゾンが取り扱っている数十万種の書籍が購入できる、雑誌や新聞も購読可能・・・といったところです。

以下、感想を書いてみます。
1)今まで10日ほど使ってきましたが、非常に快適です。アメリカ国内にいればウィスパー・ネットから直接本をダウンロードできます。それがあまりにも簡単なのであっけにとられるほど。ワン・クリックで購入できるので、間違えて注文してしまったら困るなあ・・・と思っていたのですが、直後ならばキャンセルできるのを知り安堵。
2)本の値段は紙の本の15ドル程度安い、というのが基本のようです。しかも古い本を中心にして相当数の本が無料でダウンロード可です。一方で「キンドル化」を拒んでいる例も多くあります。ジョン・グリシャムなどもダメのようですね。アマゾンはかなり中間マージンをふんだくっているそうですから・・・。
3)キンドルによる便宜を最も受けると思われるのが、アメリカ国外にいて洋書を買いにくい人々です。(Amazon.co.jpでも一部買えるが、在庫はイマイチ。)でも、アメリカ国外の人向けのキンドルは今のところ計画に入っていないようです。同じ英語圏のイギリス人あたりからかなり強い要望があるようですが、アメリカ国外での導入のハードルは高いようです。だいたい購入するのにアメリカ国内の住所、アメリカのクレジットカード・・・を要求されるというのが閉鎖的な感じですよね。著作権の問題の影響が大きいと思われます。
4)旧バージョンの画面はそれほど大きくありません。でも、目に優しい画面(液晶でないもの、何というのでしょうか)と文字の大きさの選択の幅が広いので、文字を読む限りそんなに不満はありません。問題があるとすれば楽譜とかでしょう。これを見ながら演奏するのはちょっと苦しい・・・。
5)私が購入して少ししてバーンズ&ノーブルがグーグルと組んで新しい商品を出すことが発表されたとおもったら、こんどはアップルですか。まあ、消費者のために企業が競争するのは歓迎すべきことなんでしょう。

では。

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2009.07.27

アメリカの通貨はドルだけ、ではなくなる?

財政危機に見舞われているカリフォルニア。この度、カリフォルニア州の発行した債券で州政府に対する税金や手数料などを払えるようになるそうだ。つまり実質的に州債が通貨になるというのに近い話だ。

これは、アメリカ合衆国の通貨はドル、という今までの大前提に対する挑戦であるのではないか、という見方が出てきた。さらに一歩進んで、州ごとに異なる通貨を使うことで、各州で機動的な金融政策が可能になるのは良いことかも、という意見もある。

私は本件についてまだ勉強不足なのではっきりしたことは言えないが、一つの国に複数の通貨という話が出てくるのは、さすが州政府の独自性の強いアメリカならではの発想という気がする。実際、ヨーロッパではユーロ圏の拡大により逆の動きが進行しているわけだし・・・。

「お上」意識の強い日本の現状ではとてもこんな発想は出ないかもしれない。でも将来的に大前研一氏の提唱している道州制が実現するようだと、現実味を帯びるかもしれない。日本の東北とか北海道といった地域の経済規模は世界の大半の国よりも大きいのだから・・・。


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2009.07.21

ネットはすばらしい

ネット時代の現代では当然のことなのですが、どこにいても情報が入り仕事ができる、ということのすばらしさをあらためて感じています。

シアトルに来ても執筆等は(平常よりもペースダウンをしていることを除けば)何も変わりません。雑誌の編集者の多くは私が外国にいることを知りませんが、普通に原稿依頼がきて、こちらも普通に対応します。

英語の情報はネットで問題なくとれます。日本語のメディアはネットで出し惜しみをするので、紙の新聞が読めない状況だと、今の政治情勢などの細かいところはいま一つつかめていないかもしれません。でも日本の政治の細かいところを知って何になるのか・・・という風にも感じます。

当地ではスターバックスなどの多くの公共空間で無料で無線接続できます。・・・・が、私が持ってきたネットブックはなぜかうまくつながらず。たぶん設定の問題なのでしょう。昨晩ご一緒したワシントン大学教授の今田さん(脳の研究者)によると、アップルだったら世界共通なのでそういう問題はないはず、と言われました。

携帯はソニー・エリクソンのW62S。飛行機がこちらの空港に降り立った瞬間に、画面上に「T-mobile」の文字が出てきて一安心。メールは日本国内とほとんど同程度の料金で送受信できます。電話も使えますが、国際料金になるのが問題です。ということで通話については結局skypeになってしまいます。

それから待望のキンドルを手に入れました。この話はまた別の機会に・・・。

では。

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2009.07.19

エベレスト登山は大変か?

「登山でスリルを味わいたいのならば、エベレストに登ってはダメ」

これは、ドイツ人女性で初めてネパール側からエベレスト登山に成功したジャーナリストのコメントです。

この記事によると
「Bierlingはネパールにきて、エベレスト登山がいかに商業主義になっているかを知り驚いた。五月のピークのシーズンには700人ほどが標高5,350メートルのベースキャンプに住む。そこでは熱いシャワーやベーカリーまである」

そして、彼女は「アイスピックを使わずに頂上に行けた」というのです。(そうであれば確かにそれほど厳しい道のりではないのかなあ・・・と思ってしまいますよね・・・。)

彼女はエベレストに登るために40,000ポンドを支払ったが、その「エベレスト・ツアー」ではベース・キャンプで最高級の用意があった、とのことです。例えばシネマ・テントでは液晶テレビで映画が見られる・・・等々。また、あるロシアの一行はウォッカを何リットルも用意し、さらに無線のインターネット接続のために月に5,000ドルも払ったとか。

ちなみに彼女はネパールに住み、登山者にインタビューを続けている女性です。つまりネパールの事情を非常によく知っているわけです。そのため、彼女のコメントには重みがあります。

そうは言ってもエベレスト登山には危険がいっぱいであるのは当然です。それでも、ここには我々が大いに反省すべき点が色々あると思います。「知らないことを想像で勝手に判断してはいけない」「技術はどんどん進歩するので、昔の状況がずっと続くわけではない」「成功した人は、それがいかに困難なことだったかを喧伝したがる」・・・。

では。

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2009.07.15

シアトルに来ています

アメリカ北西部シアトルに来ています。今、日本は真夏なのでしょうが、当地は涼しい日が多く、助かっています。

シアトルは、他の西海岸のいくつかの街と同様に、自由闊達な雰囲気に溢れています。勿論、不景気の波はここにも襲ってきていますが、経済状況はそれほど悪くなさそうです。マイクロソフト、ボーイング、アマゾン、コストコ・・・といったシアトルの企業の多くは業績が比較的良いのではないでしょうか。

こちらには大金持ちも数多くいて(ビル・ゲイツなど)「湖をめぐる豪邸ツアー」なども観光客に人気ですが、多くの人はそんなことは気にかけずマイペースで生活をエンジョイしているようです。住宅価格も、ピークに比べれば下がってはいるものの、まだまだ高いですし、普通の人がボートを持っている光景はうらやましい限り。(ちなみにこちらでは太っている人がやたらと多いです。どうやら体形についてあまり気にしない人が多いようで・・・。)

三日ほど前にセイフコで野球を見ました。当地でのイチロー人気はすさまじいですね。成績から言って当然なんでしょうが、多くのアメリカ人がICHIROの名前のTシャツを着ているのを見ると、日本人として誇りに感じます。
球場では「イチロール」という巻きずしが売られているのですが、これがやたらと辛くてちょっと・・・。

では、今日のところはこの辺で。

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2009.07.14

負債が大きいことが問題だ

ブラック・スワン」で一躍メジャーになったナシーム・タレブが同僚と共著でFTに記事を書いています。こちらです。

彼の「ブラック・スワン」は長くて読みにくいという批判があり、また各種インタビューは、質問者のレベルが低くていまひとつ、というところがあると思います。それに対して、この文章は論旨が明確で読みやすく、また内容も練られています。経済の専門家、とくに金融のプロの皆さんは是非一読されるようお薦めします。

内容は、一言で言うとデットの持つ問題点についての総括。「世界中でデットが急激に膨張したため、リスクが増大した。これを解決するにはデットを株に換える必要がある。」と彼は主張します。

興味深い部分をランダムに挙げると・・・

「株のバブルはたいしたことがない。2000年のインターネットバブルは、これらの会社がデットによる資金調達ができなかったので、まわりへの影響は小さかった。」

「デットは実は株と類似のリスクを有する。でもデフォルト以外の時にはボラティリティが隠される。」

「デットは二元論(返せるか、返せないか)」

「われわれがすべきなのは、デットを小さくするか、資産インフレを起こす(刺激策でデフレを食い止める)かのどちらかしかない。でも、後者はさらにデットを増やす方法であり、危険だ。」

プロの皆さんならば、これらのコメントの深みを理解していただけると思います。

ただ、私は具体論についてはいま一つ納得できませんでした。例えば住宅ローンの借り手が債務超過しそうな場合に銀行は「金利を減免し、その代わりエクイティーを取るべき」とあります。これって・・・?

では。

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2009.07.13

東南アジア某国の方とのミーティング

先々週の土曜日は東南アジア某国のある方とのスモールミーティングに出席しました。さしつかえがあってここではっきりと書けないのがもどかしいのですが、政府の中枢におられた方(仮にAさんとします)が久しぶりに帰国されるということで都内某所で集まった次第。東南アジアと一口で言いますが、ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、マレーシア、シンガポール、ミャンマー、ラオス、インドネシア・・・とそれぞれ似た国が二つとないような多様性を持っています。

Aさんが母国で味わった惨劇の数々はここに書くのもはばかられることばかり。常に死と隣り合わせの日々だったようです。今の日本人、少なくとも戦後世代には想像もつかないような話です。その後も彼とはメールのやりとりを続けていますが、私がそして日本が彼と彼の国の国民に何ができるか、というのは非常に難しい問題です。

では。


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